知っておくべき耐震補強の重要性
そもそも耐震補強とは、耐震診断の結果倒壊のおそれがあると判断された場合に倒壊を防ぐために建物に施される補強のことをいいます。
主な耐震補強の手法としては、後打ち壁の増設、バットレスの増設、重量低減、免震構造化などがあります。
まず、後打ち壁の増設とは、壁の内外を問わず、新たな壁を鉄筋コンクリートなどで増設する方法です。
これによって地震が発生した際に壁の崩壊などを防ぐことができます。
一方、バットレスの増設とは、構造躯体を建物外部に設置する方法です。
これは建物の外周に余力スペースがある場合にのみ適します。
重量低減は、既存の建造物の構造の中で一部を撤去し、建物全体の重量を下げる方法です。
後打ち壁の増設やバットレスの増設などの他の耐震補強手法と併用しながら実施する方法です。
そして、免震構造化とは、免震装置を床下などの建物の基礎下や中間階部分に設置することによって地震が起きた際に揺れを低減させ建造物の損傷を抑える方法です。